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ジャガーノート

本や音楽の話を書いていこうと思います。

春のビーチコーミング(瓶、缶、骨、外骨格など)

ビーチコーミング(Beach combing)

海岸などに打ち上げられた漂着物を収集の対象にしたり観察したりする行為。

Wikipediaより)

 

雪が降った翌日に急に気温が上がったせいなのか、夜中は突風が吹き荒れていました。札樽自動車道は横風注意報が出ていて、油断すると車体が軽々と流されてしまう有様です。F-ZEROのステージ4、DEATH WINDさながら。

いっそスーパージェット(あの超加速するやつ)で風を突っ切ろうと思い、車のターボスイッチみたいなやつをオンにすると、運転の難易度がグッと上がってほんとに死ぬかと。ハードモードはゲームだけで充分ですよう…。

 

強風などで海が荒れると、浜の漂着物が増えるそうです。そのため日本海側のビーチコーミングは、海が荒れやすい冬がおすすめとされている。だがしかし、どれだけの本気度かに寄るとは思いますが、正直、冬の日本海に立てますか?仕事だとか仕事絡みの釣りだとか(やったことないけど)、のっぴきならない理由があれば別だが出来れば避けたい。だってあの東映のオープニングみたいな波が氷点下5°Cとか10°Cとかの中で襲い掛かってくるんですよ!やですよ!

 

ところが。

ある日ツイッターで、「ビーチコーミングでカニの化石を拾った」という方の呟きが流れて来た。

 

カニの化石。

 

このワードだけで物欲を突沸させるには充分。ツイートに添えられた、手のひらにカニの化石をころりと3個のせた画像がめっちゃいい。どっからどう見てもカニそのもの。クリーニングなしであんな状態のものが落ちてるなんて!しかも3つも。近所の海でも探せば見つかるんじゃないかという期待が高まります。なんせこの星の海はひと続きだからな。

 

ちょうど週末に風も落ち着いて気温も上がり、天気もすこぶる良かったので海に行って来ました。

目指すはカニ!カニ化石です!

 

 

 

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引き潮だった。テトラポットまで歩いて行けるよ。よじ登って向こう側を眺めるチャンス!……だが大人なのでそんな無茶はしない(近寄ると意外と高さがあったのであっさり諦めた)。

そう、この辺はテトラポットがたくさんあります。波だけでなく漂着物も遮られるので、ビーチコーミングはポットの合い間を狙って行きます。

 

 

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敷居。鴨居かも。

 

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丸太。もったいない精神と工作欲が刺激されるが我慢。

 

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謎の漂着物。

ぱっと見は笛かと思ったけど、焼き物のようです。しかも円筒ではなくて、トンネル型というか、断面がU字型の物体でした。太さはアルトリコーダーぐらい。形もきれいに保たれているし、埴輪とか土偶とか言い出すほど古いものではないようですが。20世紀の海の道具でしょうか。もしご存知の方がいらっしゃいましたら、ぜひ教えていただきたいです。

 

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カニの甲羅。あとで同定しよう。とりあえず写真だけ撮る。

 

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ビールの樽。

2、3個転がってたけど、この銘柄見慣れないな。。

 

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こんなのも。

 

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あ!この人をなめ腐ったようなツラ構えは!

プルタブ取れる世代の缶じゃないか!道理で見慣れないわけだ。

 

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…お前ら一体いつの時代からやって来たんだ。

 

 

アンティークな小瓶などのいかしたものは見当たりませんでしたが、こういう拾うまでもないけど、今となっては珍しいものがゴロゴロ落ちてる。この玉石混交具合がビーチコーミングのおもしろいところ。最初に見つけたときは物珍しさに興奮するものの、エンカウント率が上がると一気に興味が失せていく。上に挙げた漂着物も誰かにとってはお宝かも知れません。興味が失せた物を持って帰ってもゴミになるだけなので、写真だけ撮ってブツは置いて帰る、ショット&リリースもひとつの選択肢です。

 

 

 

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おおおお!骨だっ!!

イルカの脊椎かな?まだ新しい。赤みが残っていたので、持ち帰るかどうかめっちゃ迷ったけど結局リリース。頭骨もあるかなと思って辺りを探してみたけど、流れ着いた骨はこれだけだったようです。

 

 

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謎の漂着物その2。

なにこれ??全然わからん。

節があって、

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真ん中に穴が空いてる。

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植物かなあ?……それともなんかの脊椎??まさかな。

大きさは直径13〜15cmぐらい。

これもどなたかご存知であれば教えてください。

 

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iPhoneが勝手に色補正してムダにいい感じに。これがインスタジェニックというやつか。(←たぶん違う)

 

 

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またカニだ。さっきのと同じ種類。

脚が3対しかないように見えたので、タラバガニの仲間なのかなと思ったけど、甲羅の形が違う。ネットで「タラバガニの子供です!」って紹介されてるのもあったけど、掲載されてる写真では思いっきり脚が4対見えてたし。。

子どもに借りた図鑑とネットを併用して調べたら、どうやらヨツハモガニらしい。ちぎった海藻を身に付けて擬態する習性があるそうです。それで先に見つけた甲羅にも海藻が付いてたのか。

 

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思いがけずかっこよく撮れてうれしい。

小さいのにゴツゴツ、トゲトゲしてていいですよね。爪も太くて立派。なんかいろいろ調べたおかげでヨツハモガニ好きになっちゃったな。そのうち生きてるやつも探してみたい。

 

 

 

 

……って化石のことを完全に忘れてた。

 厚田の海岸でカニの化石が見つかるという情報を入手したので、そっちで探した方がいいかも。

 

 

カニの同定の際、参考にした図鑑はこちらです。

DVD付 水の生き物 (学研の図鑑LIVE)

DVD付 水の生き物 (学研の図鑑LIVE)

  最近の図鑑は写真がきれいでうらやましい。

 

 

 

 

 

 

 

 

おまけ。

海を望む家。

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柵の上にハシゴが乗っかってるように見えるだろ?

事実、柵の上にハシゴが乗っかってるんだよ。

 

1段目にすら足を掛けられる気がしない。

 

 

 

 

宮澤 余市 

Twitter
https://twitter.com/classic108fuzz 

 

 

 

君の名は。

君の名は。』やっと観た。上映しててよかった。

 

頭の中でまだ『前前前世』が鳴っている。劇中のRADWIMPSの曲がどれもかっこよくて、ギター弾きたくなる。

 

彗星の光がとてもきれいだった。巨大な線香花火が静止したような、あのイメージはどこから来たのだろう。美しさと破壊力の同居に、ちょっとだけ『シン・ゴジラ』の放射熱線のシーンを思い出した。燃え落ちる東京は、言うのも憚られるが、確かに美しかった。地獄変の美とは、こんな様子だったのだろうかと思った。

シン・ゴジラ - ジャガーノート

 

空いっぱいに広がる彗星のかけらに、アニメーションの進化を感じる。新海監督は、まるでガラスのレンズを通して観たような映像を描いてるのだ。欲しい構図に合わせてレンズを替えて画角を決めて。作品を象徴する、瀧と三葉の間に走るハレーションも、レンズのもたらす演出のひとつだ。

新海誠監督作品 君の名は。 公式ビジュアルガイド

新海誠監督作品 君の名は。 公式ビジュアルガイド

 

林の中でパンニングすると、背景の木の傾きが変化していくのとか、部屋の中をぐるっと回したときのパースの変化とか、最近のCG背景すごい。カメラワークの自由度が高いので、いろんな構図が作れる。実写の文法をアニメーションに取り入れたような、フィルムをセル画でなぞったような。作りたい映像を妥協なく追求した感じがビシビシ伝わってくる。

 

三葉と瀧くんの入れ替わり生活は、異性の日常に困惑したり、非日常に感動したりと、楽しそうに描かれている。膨らませたらあれだけで全12巻ぐらいの漫画になりそうだ。入れ替わったときの演技も特筆モノ。仕草とか声の調子はもちろん、言葉の間合いまで完全に入れ替わっているのがおもしろい。

 

田舎住まいのくせに、どちらかというと東京より糸守の暮らしに憧れてしまう。 いま住んでいる土地の良さをもっと探してみようかなと思った。

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ヒマな時間にひとりでこっそり観に行ったのだが、案の定、誰かと感想を語り合いたくなる。だけど『君の名は。』を勧めてくれた友達は気軽に会えない距離にいるし、メールで長文をやり取りするのはなんか苦手だしな、と思いながら帰宅後に一人この記事を書いていたら、なんの偶然か妻が『君の名は。』の文庫を買って帰って来た。

頭の中でまた野田洋次郎の歌声が響き始めた。

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前前前世 (movie ver.) RADWIMPS MV - YouTube

 

 

早く読み終わらないかな。

 

 

シャクルトンの大漂流

冒険のあらゆるエッセンスがすべて詰まっている。

石川直樹(写真家)

 

 

シャクルトンの大漂流

 

 「シャクルトンの大漂流」

全72ページの大作である。文字は小さめで、ふりがなも少ない。小さな子がひとりで読むのは難しいかも知れない。そもそも、あまりこども向けに書かれているようには見えない。

 

ストーリーは意外にも資金集めから始まる。いきなりお金の話。次に隊員の募集、面接の様子と続くドライな要素に、浮き足立った気分は肩透かしを喰らう。

 だが続いて見開きで隊員の一覧がある。このページには何度も立ち帰ることになると思う。何せ登場人物がべらぼうに多い。人名が出るたびに「この人、なにやってる人だっけ?」ってなる。28人の隊員一覧から目当ての人物を見つけ出すのは、ちょっとしたウォーリーを探せ状態だ。そして見返すたびに新たな発見があるのが楽しい。「そういえばこの人、こんなアイテム持ってたな」とか、「このパーティーは○○スキルが高いメンバーを抜擢したのか!」とか。(新しめの絵本なのでネタバレを自粛しています)

 デフォルメの効いた絵でありながら、道具や持ち物、船の構造まで、こまごまと描き込まれているのがおもしろい。南極でのなごやかな日常も魅力的で、ちょっと『十五少年漂流記』を思わせる。

 

 圧巻なのは、見開きで描かれる大自然の臨場感。視点を自在に操るような見事な構図は必見だ。ぶ厚い氷が埋め尽くす海や黒い嵐に、氷と船の軋む不吉な音を想像してしまう。

本を閉じることで物語の過酷な状況から逃れ、平和な現実に帰る安堵の感覚が好きだ。かつて『刑務所のリタ・ヘイワース』や『イワン・デニーソヴィチの一日』の合間に燻らせた煙草を思い出しながら、そっと絵本から目を逸らし、深呼吸をする。

 

膝に乗せたこどもにせがまれ、ページをめくる。続きが気になって仕方がないのだ。結局、一気に読み終えてしまった。

 

 

この絵本を読んで感じるのは、作者ウィリアム・グリルの作品に対する生真面目さだ。絵も文章もとても丁寧で、丹念な取材が想像される。造船の大工道具ひとつ取ってもこんな様子なのだ。

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こまかい。

 

B4版の大きな紙面を活かし、迫力の見開きを繰り広げたかと思えば、上のような資料的なイラストを仔細に並べてみせたりする。このような絵のダイナミクスは、本書の大きな特徴のひとつだろう。

もう一点特筆したいのは、青がとてもきれいなこと。タイトルや見出し文字の微妙なグラデーションがなんともかっこいい。

絵と文とのバランス感覚も絶妙で、絵で示すこと、文で記すことの選択がうまい。情報量が多いのに簡潔、という新感覚。絵本でこんな表現が可能だったのかと思わせる一冊。

 

 

これがウィリアム・グリル初の絵本だって。

天才か。

 

当然おすすめです。

 

 

電気のピアノにお掃除ロボット

「エレピあったらよくない?」っていう話を友達が振ってきた。エレピか。ずいぶん唐突だな。

「ローズとかウーリッツァーとか、中古が意外と安いんだよ。エレキギターなんかは、ギターもアンプもペダルも、って集めていくとけっこう高いじゃんか。でもエレピはモデルによってはもうそれ1台で完結するからさ」

なるほど。確かに一理ある。検索してみると20〜30万円ぐらいでゴロゴロ落ちてる。いやいや、趣味で使うには高えよ、と思う方もいるかも知れないが、ちょっと考えてみてほしい。

これは本物なのだ。レコードで聴ける、本物のエレクトリックピアノの音なのだ。アンプとスピーカーを搭載しているモデルを選べば、弾いたらすぐあの音が鳴るのだ。目の付けどころがシャープ過ぎる発想だと言わざるを得ない。

 

そんな話をしていたら、もうあっという間に頭の中はエレピで満たされた。エレピが居間にあったらどうだろう。差し当たってはフェンダーローズとか。

壁際に置いてみる。アップライトピアノよりは奥行きがあるだろうか。楽器でありながら家具のようでもある、独特の存在感。本体から伸びたクロームメッキの脚の間をルンバがちょこまかと通り抜ける。電気のピアノにお掃除ロボット。いつか誰もが夢見たようなレトロフューチャー

エレピ教室から帰ってきたこども達が、覚えたばかりの曲をさっそく連弾してみせる。ベンチソファの左に座った長男が、歪んだ和音をリズミカルに弾ませた。『レディ・マドンナ』だった。右側に腰掛けた弟は、床に届かない足をぶらぶらさせながら、主旋律を弾いている。節を間違えるとおもちゃみたいに笑う。兄も、つられて笑う。その様子を後ろから眺めていると、鏡面仕上げのコントロールパネルに二人の顔が映り込んでいるのが見えた。

 

楽しそうじゃん。めっちゃ楽しそうじゃん!

 

 

エレピのけっこう魅力的なポイントは、いちおうナマ音が鳴るところだ。どんな音なのか聴いたことはないんだけど。あとは外部出力もできるところ。ギター用のエフェクターも使えそうだし。

 

手始めにトイピアノにパッシブピックアップを取り付けて、エレピ化出来ないかと妄想していたのだが、目を付けていたカワイのトイピアノの発音体がアルミパイプだと知ってがっかりしているところだ。アルミじゃダメなんです!磁性体じゃないとマグネティックピックアップで拾えない。じゃあピエゾでいいかと言ったらそれもダメ。鍵盤のカタカタ音ばっかり拾いそう。発音体としてスチール製グロッケンを流用しようかとも考えたんだけど、けっこう高いし、メーカーもあんまり選択肢がない。

これはもう作るしかないだろうと、簡素なミュート機構を模索中。たぶんミュートできた方がいろいろ使えそうな気がする。

 

ウクレレみたいに、小さいけど楽器として一人前っていうものが出来たらいい。

 

エレピの好きな曲として、とりあえずノラ・ジョーンズを貼っておきます。ノラはウーリッツァーを愛用しているそうです。

FEELS LIKE HOME

Norah Jones - What I Am To You - YouTube

 

アルバムの2曲目だけど、映画の終わりみたいな雰囲気で最高。最&高。

 

コーンフレークのナチョス

ナチョスはおいしい。

ニセコJoJo'sっていうレストランではじめて食べて、あまりのおいしさにもう1個頼んでテイクアウトしたぐらい好き。

 

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これがJoJo's。中でボルダリングもできる。名前に反して波紋もスタンドも関係ないので、能力者じゃなくても安心。

 

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そしてこれがJoJo'sのナチョスだ!うまいし、盛りが欧米感覚で、かなり多め。つまみっていうか主食張れるレベル。そこにシビれる!あこがれるゥ!(以降ジョジョネタ自粛します)

 

でね、当然おうちでも食べられたらなーって思うわけです。

ところが、まずあのトルティーヤチップスが売ってない。輸入食材が充実してるところだったら簡単に手に入るのかも知れないけどさ。地元では見当たらない。

そしてナチョスを作ろうとした人のおそらくほとんどが試したであろう、ドンタコスをチョイス。

……まあムリだよね。しょっぱ過ぎるよね。あいつらそもそもがしょっぱ過ぎなんだよ。塩分過多で殺す気かよ。もしかして数の子みたいに塩抜きしてから食べるやつなの? あ、でも適量の水を張った小鍋に、ドンタコスと野菜突っ込んで茹でたらうまいかも。今度やってみよう。

 

さて、じゃあ何を使ってトルティーヤチップスを作るかというと、コーンフレークです。材料は同じトウモロコシのはずだから、素質は充分。

 

以下、材料・作り方など。

 

材料

・コーンフレーク  食べたいだけ

・パスタソース(ボロネーゼ)  1人前

・とろけるチーズ  食べたいだけ

・香辛料  適量

 

作り方

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1.耐熱皿にコーンフレークを入れる。

2.パスタソースをかける。

3.チーズを乗せる。

4.温める。

5.完成!

 

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はしょり過ぎだろうか。

実際はラザニアみたいに、コーンフレーク、ソース、チーズが交互に折り重なるように盛り付けていったんだけど、完成したらまるで意味を見出せなかったので。とにかくコーンフレーク、ソース、チーズ、が温まっていればいいので、順序はどうでもいい。ていうか今JoJo'sの写真見たらチーズの上にソースかかってるじゃん。うちで作ったやつと逆じゃん。

温めたパスタソースにコーンフレークを混ぜ込んでからチーズ乗せてトースターで焼いてもいいし、ホットプレートで作ってもいいだろうし、なんなら電子レンジでもいい。とにかく上記の材料が温かいこと。それに尽きる。スパイスはクミンとかバジルとかタバスコとかでいいんじゃないでしょうか。お好きなものをどうぞ。

ソース変えたらいろんな味が楽しめるし、スパイスの加減でなんか料理やってるかのような錯覚も味わえるし。これを覚えたばっかりに堕落しないように気をつけたいところです。

 

「晩ご飯、時間ないからパスタでいいかな?」が「時間ないからナチョスでいいかな?」に変わりかねない、とんでもなく革命的にラクなメニューを発見してしまったので、一人でも多く巻添えにしようと思い、公開する次第です。

 

ほんとはコーンフレークを水でふやかして再成形してもいいだろうし、そもそもソースを自分で作ってもいいし、トッピングもブラックオリーブとかチリとか、いろいろ工夫できるので興奮してる。

コーンフレークに牛乳をかけるだけの時代は終わった。カレーでもなんでもぶっかけようぜ!

 

お酒のお供にもおすすめ!

 

 

大森靖子と仮面ライダー 2

『ワンダフルワールドエンド』
監督:松居大悟
出演 :橋本愛蒼波純稲葉友
曲:大森靖子

 

ワンダフルワールドエンド [DVD]

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続きです。↓前回記事。

大森靖子と仮面ライダー - ジャガーノート

 

「絶対少女ムービー」とも銘打たれたこの作品。

 

 橋本愛さんが演じる主人公、詩織はなかなか芽の出ないアイドルだ。ファンを増やそうと、地道にツイキャス配信を重ねる。

橋本愛さんがかわいすぎて「売れないアイドル」という設定に無理があるのではないか、という指摘をいくつか目にしたのだが、現実はわりとそんなもんなんじゃないだろうか。かわいいだけで売れるんなら、橋本愛さんはあの演技力を備える必要はないだろうし。

 

詩織の恋人、航平を演じるのが稲葉友さん。劇団を主宰する若者の役だ。 ちょいスカした感じや、軽い上から目線に仮面ライダーマッハと似た空気を感じる。

 

いかにも演劇出身の松井監督らしい、劇団の日常会話を切り取ったような脚本も秀逸です。

 

 「あ…今日どれくらいだったんですか?」

「えーと、有料だと32枚です」

「うわぁ、きっつ!」

 

これとか、もうあるある過ぎてツラいよ。

そして橋本さんがすげえリアルな芝居するのな。たまにドキュメント観てんのかと錯覚するほどです。

そのせいか、観ていて終始そわそわする感じの映画だった。

 

 

多くの人に作品を伝えたい、というのはアーティストにとって共通の願いだ。

 

それは監督の松井大悟さんにとっても同じだろう。

インタビューでも語られているが、この作品自体、そもそもMVと同時に企画されていた映画なのだが、あたかもMVが映画に発展していくかのような見せ方が採られているのだ。

また松井監督自ら、ホテルで映画祭関係者のチェックアウトを見計らって、作品を収めたDVDを手渡した、というエピソードもある。

どちらも作品を広めるための戦略である。

 

大森靖子さんは松井監督に「昔は『ちょっと病んでしまっている』キャラを演じてただけ」だと明かしたらしい。そのキャラクターはプロモーションの一環であって、素の自分ではないし、表現したい本質でもなかった。

 

   理想と現状の差を埋めるために、何をすればいいのだろう。

 詩織がツイキャス配信を繰り返すのも、松井監督が映画祭関係者にDVDを渡したのも、大森さんがかつて病的なキャラを演じてみせたのも、動機は同じだ。黙って作品を提示して、評価を得られるほど世界は甘くないことは分かっている。

 

だが実は詩織はそもそも自分がどうなりたいのかすら分からず、あがいている。

 この映画を観ていると、詩織と同じようにあがいていた過去の記憶が呼び起こされ、恥ずかしいような、毒づきたくなるような、夜の散歩に出掛けたくなるような気持ちになる。

そわそわの正体は、これなのかも知れない。

 

 挿入歌の『愛してる.com』に、

 

「君のオススメに面白いものはひとつもなかった」

「君の落書きに斬新なものはひとつもなかった」

 

という歌詞が出てくる。

「斬新なもの」に「面白いもの」と並ぶ価値が与えられているのである。

 

その価値観は大森さん自身のものでもあるし、この映画にも反映されている。

ただ、斬新さにはどこか作為的な、あざとさのようなものが付きまとう。その作為の後ろめたさが、蒼波純さん演じる亜弓の持つ、純粋性への憧れに繋がるのだろう。亜弓は詩織のあがきを対岸から照らし出すために配置されているのだ。

 

だから、単純に百合とかそういうんじゃないと思うよ。これは。

 

 

 

 

お目当ての稲葉友さんに話を戻す。

劇中の「ふっざけんな!」っていう怒声が完全に仮面ライダーマッハのそれだったんだけど、女子に怒鳴ってたせいで情けなさもひとしお。無敵のヒーローがダメな若者になったり、女装したり(←『レンタル救世主』な)。

演じる役が幅広いので、観ていて楽しい。

 

今後の活躍も楽しみにしています!

 

え?次は根暗メガネ??

いいじゃん……。

 

 

 

ところで、こないだVシネマ版の『仮面ライダーチェイサー』を観たんだけど。

 

あの、Vシネって、こどもの頃はさ、なんかエロいもんだと思ってたの。いや、むしろエロビ(死語)のことをVシネマって言ってるんだと思ってたの。でも大人になって、Vシネマってそういうもんじゃねえ!って知って、赤面しつつ反省したよ。なんでもエロに結びつけるのはよくなくない?

 

で も さ 、

 

仮面ライダーチェイサー』って、微エロじゃね?まさか他のVシネライダー作品もこんなんなの????

いや待て、初心(ウブ)を気取ったって仕方ねえよ!それはわかってるよ!

でもさ……

事実、

半裸シーン、多いよね。

 

チェイスしかり、エンジェルしかり。

そしてみんなのメディックまで。。

 

 

地上波でも劇場版でもできないことをやれるのがVシネの強みなのかも知れないけどさー。微エロとか微グロ(多めの出血をやや懸念しました)とかじゃなくね?求められてんのはさー。

これ、マジでこどもに観れせる?もとい観せられる??

 

 

……ちょっと今からもう1回査定するわ。

 

 

 

 

大森靖子と仮面ライダー

『ワンダフルワールドエンド』

監督:松居大悟

出演 :橋本愛蒼波純稲葉友

曲:大森靖子

 

 

前回『シン・ゴジラ』について書いたが(シン・ゴジラ - ジャガーノート)、実は特撮にはあまり馴染みがないまま過ごしてきた。小学生の頃に『仮面ライダー BLACK』『仮面ライダー BLACK RX』を楽しく観た記憶はあるが、特に平成ライダーシリーズを追いかけるわけでもなく大人になった。

 

ゴジラシリーズも同様に、冬休みに家族で狸小路の映画館に行き『ゴジラキングギドラ』を観たのは確かだし、その時劇場で買ったゴジラガシャポンはたぶんまだ実家にあるだろうが、そんなにハマらなかった気がする。

 

 

ところが2年前、いつの間にかこどもが仮面ライダーを見始めるようになった。まあ保育園の友達と話があったりするのかも知れないなと思い、子守りの一環のつもりで付き合って観てたら、めっちゃハマった。

 

今なお我が家で絶大な人気を誇る、平成ライダーシリーズ第16作目『仮面ライダードライブ』である。

 

まず特筆したいのは、『ドライブ』の脚本を担当したのが、あの三条陸さんだということだ。『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』の原作者だと言えば思い当たる人も多いのではないだろうか。

ジャンプでドラゴンクエストのマンガを連載したい、という話が出た際、堀井雄二さんは「三条さんがやるんだったらいいよ」と快諾したらしい。

このあたりの話は詳しく書くと長くなるし、ググって出てくる以上の情報も知らないので特に書かないが、調べてみるとゾイド、特撮、アニメなど三条さんの幅広い活躍が見えてきて、とてもおもしろい。

 

ダイの大冒険』の連載は『ドラゴンクエストIV』の発売以前に始まった。それまで我々はあの世界で魔法がどんな風に放たれるのか、説明書や攻略本のわずかなイラストから想像するしかなかった。それをマンガで見事に表現した『ダイの大冒険』は革命的だった。もちろん三条さんの手腕だけではなく、稲田浩司さんの画力がなくては成り立たなかっただろう。メラとギラの違い、ギガデインの破壊力、そしてメガンテの切なさ……!!!!(←『ダイの大冒険』っぽい表現)

魔法だけでなく、アイテムの見せ方も優れており、鎧の魔剣や魔弾銃など、魅力ある武具が数々登場した。

 

マンガ原作者として活躍していた三条さんが特撮の世界に入ったきっかけは『魔法戦隊マジレンジャー』の、魔法に関するアドバイザーとしてだった。特にクレジットされておらず具体的な役割は不明だが、『ダイの大冒険』で示した魔法の系統建てや、「その魔法の名前は○○とカブるから使っちゃダメ!」とか、そんな感じのお仕事だっただろうか、と想像している。

 

特撮の監督が口を揃えて言うのが「三条さんは道具や設定の使い方がうまい」というものだ。仮面ライダースーパー戦隊シリーズには、劇中のアイテムを玩具化して販売するという命題が付き纏う。そのため脚本も、決まった時期に決まったアイテムを登場させさせなければならないなど、制約が多い。しかし三条さんはそのアイテムを軸に、ストーリーや戦いを巧みに展開させる。

 

中でも印象深いのは、仮面ライダーマッハが宿敵ゴルドドライブを撃ち破る場面。

 

マッハと共通仕様の変身ベルトを使用する仮面ライダーチェイサーがゴルドドライブに敗れたのち、マッハはチェイサーの遺した変身アイテムであるシグナルチェイサーをベルトに装填してチェイサーマッハに変身し、チェイサーの仇を討つのである。

ゴルドドライブにとどめを刺したのも、チェイサーが使っていたアックスタイプの武器だ。ギャグ的に盛り込まれていたかに思われた、アックスの攻撃準備完了の合図「イッテイーヨ」の間抜けな音声が、ダチの仇であり諸悪の根源でもあり、そしてなにより自身の実の父親でもあるゴルドドライブを討つ、マッハ/詩島剛の覚悟の表情と対位的に響き、観る者の心を揺さぶる。

「さよなら、父さん……。おれの未練」

『ドライブ』指折りの名場面だ。

 

そもそも共通仕様の変身ベルトというのは、完全にオトナの事情というかおもちゃ屋の都合というか。「下手に売れ残ってもアレだから、2号と3号のベルトはいっしょにしちゃいましょう!」という会議の中身が透けて見えるようだ。

それを逆手に取るかのようなチェイサーマッハである。「2人の力が合わさるとめっちゃ強い」という、実に少年マンガ的な展開が、共通仕様の変身ベルトによって無理なくもたらされる。

あんまり荒唐無稽というか、ぶっ飛び過ぎてると面白くない。その世界の法則を無視したご都合主義が頻発すれば、きっとこどもだって見抜くだろう。

 

 かくして三条さんの繰り広げる王道少年マンガ的ストーリー展開と、若手俳優らの熱演に完全に虜になり『仮面ライダードライブ』は、とても楽しかったのだ。

 

主人公、仮面ライダードライブ/泊進之介役の竹内涼真さんはドラマ『下町ロケット』や映画『青空エール』での活躍も記憶に新しい。

ヒロイン詩島霧子役の内田理央さんは今やMOREの専属モデルである。雑誌を開けば「あ、霧子だ!」とこどもが言う。

 

とすれば、なかなか表立った動きを見せない、仮面ライダーマッハ/詩島剛役を務めた稲葉友さんの活動が気になるのは当然だった。

モデルとしての活躍もうれしいが、やはり稲葉さんの魅力はあの陰りのある演技だろうと思う。特に、苦悩、動揺、怒りなど、ネガティブな感情表現に迫力がある。

他の出演作品も観たいと思い、辿り着いたのが、冒頭に書いた『ワンダフルワールドエンド』だった。

 

 

長くなったので次回に続きます。

 

 

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