ジャガーノート

本や音楽の話を書いていこうと思います。

ナイフと味噌汁の話

友達とナイフの話をしてたら、まあオピネルがいいだろうよという結論に。他にも選択肢はたくさんあるのだが、なにせお手頃なので1本持っておいてもいいんじゃないかと。

 

オピネルにも種類がいろいろあって、その友達は釣った魚を捌く用にスリムナイフが欲しいと言う。用途に合わせた選択は大事。

OPINEL 折りたたみナイフ No10 スリムナイフ ステンレス鋼

OPINEL 折りたたみナイフ No12 スリムナイフ オリーブウッド ステンレス鋼


 

 

名前の通り細身のブレードと曲がったハンドルが特徴の鋭さとクセを併せ持つルックスです。友達の獲物は川魚がメインらしいから小振りなサイズがいいかも。大は小を兼ねるとは言うものの、折りたたみナイフはブレード長とハンドルのサイズがほぼ比例するのでサイズ選びは慎重でありたい。

特にオピネルはまるでビッグライトを浴びせたかのように、ほんとに無頓着に等倍で大きくなっていく感じなのでサイズが上がるとハンドルの長さはもちろん太さもそれなりに。No.12を所有しているのですが握りが太くて持ちにくく、あまり出番がない。

よいちは No.12を そうび できないが いいかね?

って言われてもたぶん買ってたが。

ハンドル削ろうかな。最近はもっぱらイタドリの伐採に使ってる。

鮮緑の城壁(イタドリを伐採する話) - ジャガーノート 

 

 オピネルは獲物に合わせてというよりは、手の大きさに合わせてサイズを選んだ方がいいのかも知れません。

と言いつつもサイズ違いでコレクションしたくなるのがオピネルの罪なところ。とりあえずNo.8が定番ですよ。持ってないけど。

 

 

ところで急に話が変わるんですが、Nusretさんてすごくないですか?あの塩の振り方は誰に習うの?意味あるの?など興味は尽きない。

 

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Turkish Chef Nusret #Saltbae Video Compilation - YouTube 

 

ほら、この人。初見はギャグでやってるんだと思ってたんだけど、ナイフ捌きがとんでもない。ちょっとググったらトルコのステーキチェーンのオーナーだっていうから、なおさらこの人の使ってるナイフが気になり出した。

 

 

再びググること2分。

DICK。これか。ドイツ製。

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Skinning, sticking and butcher knives

 

下記がディック・ジャパンのリンクです。

ブッチャーナイフ / ディック・ジャパン - DICK JAPAN

 

クロムモリブデン鋼。絶妙な反り具合ですね。ベルヌーイカーブ的な何かなのか。刀みたいだ。使ってみたいよー。

 

ちょうど我が家の普段使いの三徳包丁がね、最近ちょっと荷が重いのかなって。刃こぼれが多くて研ぎが追っつかないというか。刃が硬いんだよな。たぶんまな板が悪い。いっそメンテナンス性も考慮して、などと理由を付けつつ、遅めの母の日プレゼント的に妻に贈るカタチで新調するのもいいのかなと考えていたのですが。

だけど2日ぐらい前に友達と「やっぱりオピネルだよね!」という話をしたばかりなのに、と思うと突然ディックに鞍替えするのもどうかと。

 

オピネルでブッチャーナイフ出してないのかな。キッチンシリーズがもっと充実してたらいいのに。

 

と、オピネルのメーカーサイトを見に行くと、あれ?なんか種類が少ないような…。

 

あ、カーボンスチールがない。

まさかディスコンか。

 

いやいやいや、ありえねえだろ。カーボンスチールのオピネルはフランスの心と魂だぜ?

気をとり直して本国おフランスのサイトを見に行く。

 

 

 

 

 

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なんだ、あるじゃん。カーボンめっちゃあるじゃん。よかったー。

ていうかopinel.jpなしたの?カーボンスチール売れてないの?それともステンレスフェアでもやってんの??

 

フランスはキッチンシリーズも超充実してる。うれしい。どこで買えるのかな。黒いハンドルがすてきです。いや、包丁は大抵黒ハンドルなのだが、オピネルなのに黒っていうギャップがいい。この闇堕ちしたような雰囲気が最高。

 

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そして。

おわかりいただけるだろうか。左下に燦然と輝く「SANTOKU」の綴りが。

 

三つのトクを積んだゼンマスターのみが扱えるという最高位のナイフ、サントクの力は凄まじい。対象の防御属性を無効化する力を持ち、いとも容易く鳥獣の肉を削ぎ、魚介を捌き、ジャガイモの皮を剥くことが可能だ。三界を統べるサントクはあらゆる命を断ち、そしてまた命を繋ぐ輪廻の刃なのだ…!

(↑超てきとう)

 

 

opinel.jpさん、輸入してくれないかなあ。

 

 

 

一汁一菜でよいという提案

一汁一菜でよいという提案

 

 

さて、ここは読書感想文を書くブログだったっけな。

理研究家土井善晴さんの『一汁一菜でよいという提案』を読みました。具沢山味噌汁の写真が満載でおいしそうにも程がある。豚肉を少量加えるアイディアが気に入ってちょいちょい使っている。読み終えると、これにおろし生姜を止めるとうまい、などと言いたくなるし実際うまいからよくやる。

 

和食の話は日本礼讃に直結しがちだが、土井さんはひたすら味噌はすごい、味噌汁はうまい、味噌汁の掌の上で何をやっても自由だと綴る。

 

好きな文を少し抜粋させていただく。

 

生きることと料理することはセットです。

 

作る余裕も時間もないのに、できっこないのに、おかずまで作る必要はないということです。(中略)量が足りなければ、ご飯も味噌汁もお代わりすればいいのです。

 

しかし、味噌の調味料としてすごいところは、少しくらい多くても、あるいは少なくてもおいしくできるところです。味噌という生命体、大自然の大きさゆえです。あまりに辛いと思えばお湯をさして下さい。

 

〈体裁を整えた味噌汁〉

(中略)椀によそうとき汁を多めにして具をあまり見えなくするだけでも効果があります。

 

土井さんの文章、人柄が出てるというのか、ちょっとにわかに真似できるものではないけれど簡潔で品があっていいですよね。

 

そんな土井さんが使っている包丁はなんだろう?と探り出すといつまでも終わらないので、今回はこのへんでおしまいにします。 

 

 

 

宮澤 余市

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