ジャガーノート

本や音楽の話を書いていこうと思います。

春のビーチコーミング(瓶、缶、骨、外骨格など)

ビーチコーミング(Beach combing)

海岸などに打ち上げられた漂着物を収集の対象にしたり観察したりする行為。

Wikipediaより)

 

雪が降った翌日に急に気温が上がったせいなのか、夜中は突風が吹き荒れていました。札樽自動車道は横風注意報が出ていて、油断すると車体が軽々と流されてしまう有様です。F-ZEROのステージ4、DEATH WINDさながら。

いっそスーパージェット(あの超加速するやつ)で風を突っ切ろうと思い、車のターボスイッチみたいなやつをオンにすると、運転の難易度がグッと上がってほんとに死ぬかと。ハードモードはゲームだけで充分ですよう…。

 

強風などで海が荒れると、浜の漂着物が増えるそうです。そのため日本海側のビーチコーミングは、海が荒れやすい冬がおすすめとされている。だがしかし、どれだけの本気度かによるとは思いますが、正直、冬の日本海に立てますか?仕事だとか仕事絡みの釣りだとか(やったことないけど)、のっぴきならない理由があれば別だが出来れば避けたい。だってあの東映のオープニングみたいな波が氷点下5°Cとか10°Cとかの中で襲い掛かってくるんですよ。ふつうにいやですよ。

 

ところが。

ある日ツイッターで、「ビーチコーミングカニの化石を拾った」という方の呟きが流れて来た。

 

カニの化石。

 

このワードだけで物欲を突沸させるには充分。ツイートに添えられた、手のひらにカニの化石をころりと3個のせた画像がめっちゃいい。どっからどう見てもカニそのもの。クリーニングなしであんな状態のものが落ちてるなんて。しかも3つも。近所の海でも探せば見つかるんじゃないかという期待が高まります。なんせこの星の海はひと続きだからな。

 

ちょうど週末に風も落ち着いて気温も上がり、天気もすこぶる良かったので海に行って来ました。

目指すはカニカニ化石です。

 

 

 

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引き潮だった。テトラポットまで歩いて行けるよ。よじ登って向こう側を眺めるチャンス。だが大人なのでそんな無茶はしない(近寄ると意外と高さがあったのであっさり諦めた)。

そう、この辺はテトラポットがたくさんあります。波だけでなく漂着物も遮られるので、ビーチコーミングはポットの合い間を狙って行きます。

 

 

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敷居。鴨居かも。

 

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丸太。もったいない精神と工作欲が刺激されるが我慢。

 

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謎の漂着物。

ぱっと見は笛かと思ったけど、焼き物のようです。しかも円筒ではなくて、トンネル型というか、断面がU字型の物体でした。太さはアルトリコーダーぐらい。形もきれいに保たれているし、埴輪とか土偶とか言い出すほど古いものではないようですが。20世紀の海の道具でしょうか。もしご存知の方がいらっしゃいましたら、ぜひ教えていただきたいです。

 

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カニの甲羅。あとで同定しよう。とりあえず写真だけ撮る。

 

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ビールの樽。

2、3個転がってたけど、この銘柄見慣れないな。。

 

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こんなのも。

 

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あ。この人をなめ腐ったようなツラ構えは。

プルタブ取れる世代の缶じゃないか。道理で見慣れないわけだ。

 

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…お前ら一体いつの時代からやって来たんだ。

 

 

アンティークな小瓶などのいかしたものは見当たりませんでしたが、こういう拾うまでもないけど、今となっては珍しいものがゴロゴロ落ちてる。この玉石混交具合がビーチコーミングのおもしろいところ。最初に見つけたときは物珍しさに興奮するものの、エンカウント率が上がると一気に興味が失せていく。上に挙げた漂着物も誰かにとってはお宝かも知れません。興味が失せた物を持って帰ってもゴミになるだけなので、写真だけ撮ってブツは置いて帰る、ショット&リリースもひとつの選択肢です。

 

 

 

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おお。骨だ。

イルカの脊椎かな?まだ新しい。赤みが残っていたので、持ち帰るかどうかめっちゃ迷ったけど結局リリース。頭骨もあるかなと思って辺りを探してみたけど、流れ着いた骨はこれだけだったようです。

 

 

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謎の漂着物その2。

なにこれ??全然わからん。

節があって、

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真ん中に穴が空いてる。

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植物かなあ?……それともなんかの脊椎??まさかな。

大きさは直径13〜15cmぐらい。

これもどなたかご存知であれば教えてください。

 

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iPhoneが勝手に色補正してムダにいい感じに。これがインスタジェニックというやつか。

 

 

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またカニだ。さっきのと同じ種類。

脚が3対しかないように見えたので、タラバガニの仲間なのかなと思ったけど、甲羅の形が違う。ネットで「タラバガニの子供です!」って紹介されてるのもあったけど、掲載されてる写真では思いっきり脚が4対見えてたし。。

子どもに借りた図鑑とネットを併用して調べたら、どうやらヨツハモガニらしい。ちぎった海藻を身に付けて擬態する習性があるそうです。それで先に見つけた甲羅にも海藻が付いてたのか。

 

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思いがけずかっこよく撮れてうれしい。

小さいのにゴツゴツ、トゲトゲしてていいですよね。爪も太くて立派。なんかいろいろ調べたおかげでヨツハモガニ好きになっちゃったな。そのうち生きてるやつも探してみたい。

 

 

 

 

……って化石のことを完全に忘れてた。

 厚田の海岸でカニの化石が見つかるという情報を入手したので、そっちで探した方がいいかも。

 

 

カニの同定の際、参考にした図鑑はこちらです。

DVD付 水の生き物 (学研の図鑑LIVE)

DVD付 水の生き物 (学研の図鑑LIVE)

  最近の図鑑は写真がきれいでうらやましい。

 

 

 

 

 

 

 

 

おまけ。

海を望む家。

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柵の上にハシゴが乗っかってるように見えるだろ?

事実、柵の上にハシゴが乗っかってるんだよ。

 

1段目にすら足を掛けられる気がしない。