ジャガーノート

本や音楽の話を書いていこうと思います。

ゼルダの伝説 その8

「行き止まりの木には秘密がある」 何度もそう呟きながらハイラルの大地を放浪する。眼鏡岩がデスマウンテンだとするならば、次の迷宮を示すヒントはもうこれしかない。行き止まりの木と聞いて思い当たるのは、南西の角の枯れ木だ。だが、その枯れ木には爆弾…

ゼルダの伝説 その7

レベル7の迷宮で爆弾を16個持てるようになったので、レベル6の未踏の部屋を目指す。爆弾を気兼ねなく使えるので攻略も速い。意気揚々と新たな部屋を開けると、中には爆弾があった。思わず乾いた笑いが漏れる。爆弾はもう間に合ってるんですよ。ともかくレベ…

ゼルダの伝説 その6

迷いの森を抜けて再びレベル6の迷宮へ。 バブル、ライクライク、ウィズローブの組み合わせは最悪だ。盾を食われないうちにライクライクを倒したいのに、ウィズローブが四方八方から呪文を放ってくる。宙を滑るような軽やかな移動にも関わらず、体当たりもな…

ゼルダの伝説 その5

レベル5の迷宮を探してハイラル中を巡る。迷いの森を抜け、ハシゴ、イカダを手にした今、未到達の地点はそう多くない。どうやらここら辺から、しらみ潰しに探していく必要があるらしい。 差し当たり怪しいのは兵士の石像アモスだ。触れると動き出し、その下…

ゼルダの伝説 その4

レベル3の迷宮を長らく彷徨ったお陰で小銭が貯まった。かねてから気になっていた南西の洞窟へ向かう。ここに住むばあさんにヒントを貰うのだ。50ルピーを支払う。 「アンタオカネモチダネ」 待って。50ルピーが一瞬で消えたんだけど。新手の特殊詐欺か。30ル…

ゼルダの伝説 その3

レベル3。南西の森に佇む卍の迷宮。 ここはスタート地点から割と近い。にもかかわらず、これまで発見出来なかったのは、大量のモリブリンに阻まれていたからなのか。オクタロックといいモリブリンといい、序盤から飛び道具で攻められる理不尽。盾があるのが…

ゼルダの伝説 その2

戻し作業を終え、再び当て所なくうろつく。ライフが4つになったとはいえ、まだまだ心許ない。オクタロック青の硬さがしんどい。あと移動速度がやたら速いやつ。なんなのこの個体差。袋叩きにされて、あっという間に残りライフ0.5に。警告音に追い立てられて…

ゼルダの伝説 その1

ゼルダの伝説。 マリオシリーズと並ぶ任天堂の看板タイトルであり、世界中にほとんどカルト的と言っていいほどの熱狂的なファンを持つ作品である。作品毎に異なる時代が描かれるだけでなく、キャラクターデザインやゲームシステムも変遷する中で、失われるこ…

闘獣棋

中国の伝統的なボードゲーム「闘獣棋」を作った。 闘獣棋の話をするとよく獣王記と間違われるが、全くの別物だ。 子ども達とポケモンカードゲームで遊んでみたら大層面白く、自分でもゲームを作ってみたい、と思ったのが制作のきっかけだった。構想当初は、…

これはもうこうするしかない

また休校になる。 わかっていたことだ。感染症が拡大し続けるのも、日々公表される東京都の感染者数に今は何の意味もないことも。飲用のアルコールで消毒できることも、布マスクの効果も。経済への影響を懸念して決断が遅れることも、その決断の遅れが結果と…

陽だまりのネコ

いつ日常を取り戻すか。 まずは2週間の我慢なのだと思っている。東京都では、4月8日から4日連続で3桁の感染者数となった。ざっくりと潜伏期間などを考えれば、これは2週間前の感染状況を表す数字だ。つまり3月25日から28日の間にこれだけの感染があった、と…

日々の記録としての素描

イタリアの小説家、パオロ・ジョルダーノによるエッセイ『コロナの時代の僕ら』を読んだ。そして、日々変化するこの感覚を自分でも記録しておこうと思った。感染者数などの数字は、あとで誰でも追える。だが個人の感覚はそれぞれが記録しておくしかない。 正…

ヘラガニのトマトクリームパスタ

ウチダザリガニを食べて、外来生物のことを考えてみた - 紺色のひと 上記リンクの記事を読んだら突然ヘラガニのトマトクリームパスタが食べたくなり『ジジヤババヤ』に駆け込み、大盛りを注文した。 うまい。 もしヘラガニが外来種に駆逐されそうになったら…

Perfume FLASH

Perfume『FLASH』 [Official Music Video] Perfume 「FLASH」 - YouTube 中田ヤスタカさんは以前からテーマに合わせた作品作りがうまいが、映画『ちはやふる』の主題歌でもあるこの曲の、めくるめくかるたモチーフの炸裂っぷりはすごい。 火花のように FLASH…

ロシアのバンド、レニングラードのこと

ロシアンロックコーナーにデカデカとポップが掲げられているのを想像しながら、地下街を足早に歩きタワーレコードを目指す。YouTubeとiTunesで曲名とアルバムタイトルの下調べを済ませ、準備は万全であった。20年の歴史を誇るバンドなのでさすがに全て揃って…

小樽市総合博物館 運河館(第2展示室他)

続きです。 鯱鉾。倉庫に備えるのは珍しいのだとか。間近で見るとかなり大きいです。 ちなみに前回の記事で紹介した出抜小路は、鯱鉾の代わりに鮭が付いています。シャケホコ。お越しの際はぜひご確認を。 明治頃の様子、だったかな…?思い出しながら記事を…

小樽市総合博物館 運河館 (夢の里オタモイ編)

小樽市総合博物館運河館。 手宮の本館から徒歩20分ぐらいの距離にある。石造りの倉庫をそのまま利用しており、周囲に馴染み過ぎて一見すると博物館に見えない。駐車場左手最寄りの石造りは博物館ではなかったのだ。迷った。駐車場を出て右手方向、鯱鉾の看板…

夏の水中遊覧船(青碧の積丹編)

積丹の海。 白いシャツは海の色が移るので避けた方がよい。 というホラ話をいま思いついた。 ゼリーみたい。 これなんか完全にゼリー。スプーンでぶるっとすくえそう。 ポルコ・ロッソかジャック・スパロウが出てきそうな島。上陸したい。ぷらぷらと散歩して…

ナイフと味噌汁の話

友達とナイフの話をしてたら、まあオピネルがいいだろうよという結論に。他にも選択肢はたくさんあるのだが、なにせお手頃なので1本持っておいてもいいんじゃないかと。 オピネルにも種類がいろいろあって、その友達は釣った魚を捌く用にスリムナイフが欲し…

春のビーチコーミング(瓶、缶、骨、外骨格など)

ビーチコーミング(Beach combing) 海岸などに打ち上げられた漂着物を収集の対象にしたり観察したりする行為。 (Wikipediaより) 雪が降った翌日に急に気温が上がったせいなのか、夜中は突風が吹き荒れていました。札樽自動車道は横風注意報が出ていて、油…

シャクルトンの大漂流

冒険のあらゆるエッセンスがすべて詰まっている。 石川直樹(写真家) 「シャクルトンの大漂流」 全72ページの大作である。文字は小さめで、ふりがなも少ない。小さな子がひとりで読むのは難しいかも知れない。そもそも、あまりこども向けに書かれているよう…

電気のピアノにお掃除ロボット

「エレピあったらよくない?」っていう話を友達が振ってきた。エレピか。ずいぶん唐突だな。 「ローズとかウーリッツァーとか、中古が意外と安いんだよ。エレキギターなんかは、ギターもアンプもペダルも、って集めていくとけっこう高いじゃんか。でもエレピ…

ダチョウの卵と好奇心の部屋

ダチョウの卵を手に入れました。 母が「孫のために」と買いに行ったのですが、下の子も欲しがると思うから、ということで2個届いた。。 ダチョウの卵1個で鶏卵20個分の量があると言われています。つまりダチョウの卵2個で、鶏卵40個分の量があるわけです。て…

貝の館(貝類専門博物館)

蘭越町にある貝類専門博物館『貝の館』に行きました。 北海道蘭越町貝の館 Shellfish Museum of Rankoshi この博物館は二枚貝をモチーフにしているらしい。まるで『すてきにへんな家』に登場しそうなデザインです。 すてきにへんな家 (たくさんのふしぎ傑作…

Bosch IXO バッテリードライバー

Bosch stellt vor: IXO Collection - YouTube Bosch(ボッシュ)の電動ドライバー『IXO』。 「ドライバー」と紹介しながら、いきなりドリル刃を装備していますが、ラミーを改造したときの写真です。 LAMY safari フリクション化計画 - ジャガーノート この広…

メメントモリ・ジャーニー

亜紀書房のウェブマガジン『あき地』で連載していたメレ山メレ子さんの『メメントモリ・ジャーニー』が、遂に最終回を迎えた。メメントモリ・ジャーニー - 新しい故郷 | ウェブマガジン「あき地」こんなに楽しみな連載は、中学生の頃読んでた週刊少年ジャン…

LAMY safari フリクション化計画

「LAMY safari ボールペン」に、消せるボールペン「PILOT フリクションボールノック」の替芯(リフィル)を突っ込めるように改造を施したので、その方法をまとめました。 これがサファリです。 フリクションはこれ。 ペン先の加工(先端編) まず、フリクシ…

鮮緑の城壁(イタドリを伐採する話)

イタドリの新芽をひとつ見つけたら、地中にはその10倍の芽が潜んでいる。 新芽の数を数えて後ろを振り返ったら、もうひとつ増えている気がする。 赤や紫の毒々しい色の新芽は摘んでもすぐ生えて来るし、摘み残した芽はあっという間にニョキニョキ伸びます。…

ヒグマの本(主に慟哭の谷)

屋外からヒグマが人を食む音と悲鳴が聴こえてくる。 以前「シャトゥーン ヒグマの森」をちらっと立ち読みしたらそんな感じの描写があって、「生きながら獣に食われるのってなんかウソくせえな。こわいし」と思い本を閉じてしまいました。 なぜならその頃は、…

ときめき昆虫学

メレ山メレ子さんの「ときめき昆虫学」を読み終えました。 これ、田舎の本屋には置いてなくてな……。札幌に行って探すんだけど、まずどこのコーナーに置いてるのかなーってところからスタート。ペット、アウトドア、旅行など、ありそうなコーナーをひと通り漁…